栗本 和紀さん(日本酒作家)

 今回のゲストは、日本酒作家の栗本 和紀さんです!
 だれも取材をしてくれないので、自分でしてみました。
 以下、自作自演のご都合インタビューですので、ご興味ありましたら拝読ください。

――――日本酒作家って初めて聞いたんですが、どういったことを?

 世界で唯一の職業です。
 主に、日本酒の魅力を執筆という形で伝えていく活動をしています。
 いまは、小説や、このブログなどのネット媒体がメインですが、いずれ紙媒体として形在るものを作っていく予定です。

 この前までは、某日本酒メディアの外注ライターとして活動していましたが、いまは休止しています。日本酒の情報は、僕以外の人にお任せして、日本酒の魅力をまた違った方向から発信していきたいと思ったんです。

――――作家活動は、いつから始められたんですか?

 日本酒作家としての活動は1年半ほどです。
 もともとはテーマを持たずに、オールジャンルのエンタメ作家として活動していたのですが、泣かず飛ばずで……新人賞も落ちまくっていました。

 とにかく、「日本酒作家です」と言っちゃうことが大切だと思っています。
 このブログ「世界一おもしろい日本酒ブログ」というタイトルも、最初はハッタリでいいから言っちゃえば、それに向かって頑張れます。おかげさまで、たくさんの人に読んでいただけています。

――――テーマを日本酒に絞った経緯は?

 諦めたんです。
 エンタメ作家は、直木賞を受賞されるような人たちがライバルです。同じ土俵で戦っても勝ち目がないと白旗を上げたんです。
 テーマを得意なジャンルに絞ろうと思いました。苦手なものをだましだまし書くより、その方が筆も進みますしね。

 テーマは好きなものなら、なんでもよかったんです。「日本酒」、「お笑い」、「フィットネス」の3つで迷ったんですけど、結局、日本酒を選びました。日本酒の小説って、あまりないですしね。

――――「日本酒」を選んだのは、戦略や意図があって?

 んー、あるようでないです。
 「お笑い」と「フィットネス」は、結局プレイヤーが1番かなと。作家は、お笑い芸人さんやスポーツ選手には勝てないですもん。その点、「日本酒」はみんながプレイヤーになり得るので。
 もっとも、そんなに深く考えて決めたわけではないんですけどね。

 いま思うと、日本酒を大好きだった祖父が亡くなったので、その影響もあったかもしれません。おじいちゃんっ子だったので、おじいちゃんの想いとともに生きていたいと思っています。

――――執筆活動と並行して、「SAKE BAR 和~かず~」も経営されてますよね?

 経営っていうほどのものじゃないです。作家活動の傍ら、興味本位で週末の空いた時間にと思って始めました。興味本位とは言っても本気ですけどね。
 執筆活動って、閲覧数はわかっても、言葉がきちんと届いたかってわかりにくいんです。どこまでも間接的ですから。直接的に、お客さまの声を聞きたくて始めました。
 でも、もうすぐ閉店しますよ。

――――え?衝撃的な事実ですね。

 もともと半年間の契約で始めました。契約は延長もできますが、引き際は慎重に考えています。
 日本酒好きはもちろん、日本酒に興味のない人にも、その魅力を伝えたくて始めましたが、ここでできることには、限界があると感じています。もっと分母を大きくすることのほうが先かなと。
 これだけ日本酒をおいしく飲めるようにとこだわっても、そのあと2次会でマズいビールを出すチェーン居酒屋にエネルギーを持っていかれるんですよね。僕のワガママだと思いました。でもそれが自然の流れなので、文句はありません。お客さまが求めていることを理解できたので、次に考えている日本酒の空間づくりの参考になりました。
 ただ、僕のお店に来てくれる人に、お酒のマナーが悪い人が来たことは一度もありません。これは誇れるところですね。

――――今後の展望について、どのようにお考えですか?

 日本酒に興味のない人に、だれかわからない人が日本酒の魅力を熱く語っても、なかなか伝わりません。
 たとえば、元サッカー日本代表の中田英寿さんが日本酒の魅力を発信されていますが、そういうことだと思っています。日本酒には興味ないけど、中田さんが発信すれば、サッカーファンが、ちょっと飲んでみようかな、って気持ちになるでしょ?
 僕には中田さんのような知名度もなければ、人気もありません。
 執筆活動だけで伝わるとは、なかなか思えないですね。
 せいぜい僕の友だちや、小説の好きな人に、ちょっと伝わればいいかなくらいに考えています。
 たくさんの人に伝えるために、「日本酒×小説」、「日本酒×サッカー」、「日本酒×学校教育」、なんでもいいと思います。違った分野からのアプローチと、その橋渡しに力を入れていきたいです。

 なにより、僕自身が、おいしい日本酒を飲み続けたいと思っているので、押し付けではなく、少しずつそういった環境をつくっていこうと思います!
 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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