ハルマデ

 東京には、おいしい日本酒を飲めるお店がたくさん存在していて、そのどれもに行きたいと思っている。
 奈良県の田舎でスローライフを求めている僕としては、東京さ行くだ! と上京する、吉幾三さんのようには、なかなかなれないので、作家活動の酒材(取材)と称して、日帰りだけど東京へ出ていくことにした。

 気になっていたお店、『酒処ハルマデ』さんに立ち寄った。
 名前の通り、春までしか営業をされていなくて、4月いっぱいでお店を閉められるそうだ。

 フリーライターをされている礒田まゆかさんが、女将をされている。
 恐縮だけど、同じようにフリーランスで日本酒作家をしていて、5月から日本酒バーを開く僕としては、参考になることが多いだろうと思い訪れた。とは言いつつも、1人の客としてただただ楽しんだのだけど。


 日本酒を芸能人に例えたメニューが、おもしろかった。

 まず僕は、「橋本マナミ」さんをいただいた。
 愛人にしたい女性No.1の橋本マナミさんを前にして、それをいただかないなんて、漢が廃る。
 まぁ、実際に浮気をするような奴は信用ならんけど。

 アテはこちら。名物ポテサラ。
 これを食べに来たといっても、過言ではないこともないこともない。絶品だ。

 次に、この前NHKで対談をされているのを拝見して、おもしろい切り口を持っている俳優さんだなと思った、「松田龍平」さんをいただいた。
 親の七光りなんかではなく、日本を代表する俳優さんだね、彼は。

 ポテサラを、おいしさのあまりペロりと食べてしまったので、胡麻豆腐を注文する。こちらもお酒のアテに最高だ。

 最後は、「市原隼人」さんを注文。
 僕は、熱い男が好きなので(変な意味じゃなく)、市原さんはずっと好きだった。
 彼と一緒に、シンクロをしたいと思う。

 僕が次、東京に来るときには、閉まっているのだと思うと、寂しくなってしまう。
 また来たいと思える、素敵なお店だったから。

 場所が変わっても、週末だけでもいいから、『ハルマデ』を続けてほしいと願うのは、僕のワガママだろうか。仕方ないのだけれど……

 桜は散るから美しい。だけど、本当に美しいのは、咲き続けようとすることだと信じている。


 礒田さん、本当に、ありがとうございました!

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