酒粕の王道

 日本酒をつくる過程で出る、搾りかすのことを「酒粕」という。
 昔は、タダ同然だった酒粕も、いまでは貴重なもの。
 日本酒には美肌パワーがある。その栄養分がぎっしり詰まったのが、この酒粕だ。

 時代とともに、酒粕の生産量は減ってきているそうで、つまり、需要と供給のバランスがとれていない。
 人々が求める絶対量こそが、そのモノの価値だと思う。

 僕は、「日本酒作家」という仕事柄、酒粕を使った料理を、一般の人に比べてよく食べる。
 ここでは、酒粕を使った料理の紹介をしていく。

 今回は、体の芯から温まり、寒い季節にピッタリの料理。「粕汁」を紹介する。

 日本酒作家 栗本和紀流 『粕汁』レシピ


【食材】
 鮭か豚肉、にんじん、しめじ、こんにゃく、大根、白菜、油揚げ……などなど。
【作り方】
 簡単に言えば、具だくさんのお味噌汁をまず作る。そこに酒粕を少しずつ割り入れるだけ。
 あとは、だしの素、しょうゆ、日本酒などで味を整えて完成だ。なんて簡単だろう。
 ※お子さんに食べさせる場合や、運転する予定がある場合は、酒粕の量は少なくしてほしい。
 もし、飲酒運転で捕まった等に関しては、責任を負いかねるので、あしからず。

 ちなみに、僕がお正月太りをしてダイエットするときは、粕汁を食べる頻度を多くする。
 酒粕には、レジスタントプロテインなどのダイエットに欠かせない成分が豊富にあったり、たくさんの食材を一度に食べられて、栄養バランスに優れた素晴らしい料理であるからだ。

 日本酒作家の僕ともなれば、「粕汁をアテに日本酒を飲む」という、『ダブル日本酒』という技も炸裂する。
 是非お試しあれ。

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