小山 晴己さん(大阪大学日本酒サークル)

 今回は、『大阪大学日本酒サークル』代表の小山晴己さん(経済学部 経済・経営学科4年生)。

 大阪大学日本酒サークルさんと、北庄司酒造さんがコラボして造った『純米吟醸 hajime』で乾杯しながら、お話を伺ってきました。


 ――――日本酒との出会いは?

 元々、日本酒に対しては、いい印象がありました。
 というのも、僕が高校生で愛知県の実家にいた頃、大学生だった兄が帰省してくる度に、日本酒を持って帰っていたんです。父への手土産として。
 そのときの父の表情が心に残っていて、日本酒は大人のコミュニケーションツールなのだと感じていました。

 ――――では、日本酒サークルに入ったキッカケは?

 たまたまTwitterで、日本酒サークルが行っている酒蔵体験の募集を見たんです。『伊根満開』などのお酒を造っている向井酒造さんでした。おもしろそうだと思い体験してみたのですが、それがなんとも素敵な体験でしたね。

 ――――酒蔵体験がキッカケで、日本酒サークルに入ろうと?

 あとは、先輩の影響もあります。僕は2代目の代表なのですが、初代代表の大門さんという方が、本当に素晴らしい人でした。先輩が代表を務めてらっしゃったので、僕は日本酒サークルの一員になりたいと思いました。

 ――――では、日本酒サークルの代表として、小山さんができることは?

 日本酒を飲むことを強制することはできません。でも、飲まず嫌いになる人をできるだけなくしたいとは思っています。
「馬を水辺に導くことはできるが、馬に水を飲ませることはできない」という言葉がありますが、僕は水辺に導く役割だと思っています。
 僕はそこの水を、とてもおいしそうにガブ飲みするので、それを見た人が「そんなにおいしそうに飲むんだったら」と、自然と手が出てしまうような、そんな人になりたいです。

 ――――ガブ飲みするくらい、お酒は強いほうで?

 すごく弱いです。笑
 缶ビール1本で酔っぱらっちゃいます。水は例え話ですね。

 ――――お酒の魅力を伝える人になりたい?

 お酒自体の魅力ももちろんですが、お酒に関わる人や環境は面白くて、輝いています。そんなお酒の魅力を知らないまま人生を過ごすのは損だと思うので、その魅力を伝えていきたいですね。
 ただ、僕1人でできる範囲は限られているので、たとえばTwitterのような、自然にその魅力が拡散されるような仕組みがあったらいいのになぁと思います。

 ――――今後、日本酒や日本酒サークルをどのようにしていきたい?

 日本酒については、もっと知っていきたいと思っています。海外にも興味があるので、ウイスキーやブランデーなど外国のお酒についても学んでいきたいです。
 日本酒サークルについては、代表として引っ張ってきたので、あとは後輩たちに任せます。活躍を期待しています。
 また『関西学生日本酒連合』という他の関西の大学日本酒サークルと手を組んで、日本酒の魅力を伝えていく団体があるので、切磋琢磨していってほしいですね。

 ――――なるほど。ありがとうございました。

 ありがとうございました。

日本酒作家の感想


 今回、お話させていただく機会を設けてもらったのは、先日行われた「OSAKA SAKE FLEA」というイベントで、お手伝いをされていた小山さんに話しかけたことがキッカケでした。
 日本酒作家をしていることを話すと、関西学生日本酒連合の学生さんたちをご紹介していただきました。

 小山さんとお話をしていて感じるのは、人が言おうとすることを「察する力」があることです。「1を聞いて10を知る」ということですが、小山さんの場合、「1を聞いて10を知って、さらに10を話せる」能力に秀でています。
 だから話していて心地がいいんですね。
 
 外国に興味があるとおっしゃっていましたが、外国人があまり持っていない特性です。それでいて気持ちを言語化できるので、外国人はもちろん、人とのコミュニケーションが上手にできるんだと思います。


 日本酒は、おじさんが飲むものというイメージから、いまでは若い人たちも飲むものというイメージに、なってきていると感じます。
 大学の日本酒サークルがポピュラーなものになっているのも、一昔前からは考えられなかった時代へと変化しているのではないでしょうか。

 大学生には、発信するパワーがあります。拡散するコミュニティーが存在します。
 大阪大学日本酒サークルの代表として、日本酒の魅力を伝える小山さんの、夢を叶える「hajimeの一歩」が、愉快なものでありますように。

 小山さん。貴重なお時間をありがとうございました。
 就職活動が終わったら、また飲みにいきましょう。

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