「おれ、結婚するねん」
日本酒を飲み交わしながら、高校時代からの友人は僕に話をした。
プロポーズは、京都府の伊根町にある宿で行われた。
「今夜、プロポーズをする」日本酒を飲み交わしながら、高校時代からの友人は僕に話をした。
プロポーズは、京都府の伊根町にある宿で行われた。
そういった内容の文面とともに、『京の春』の写真付きメールが送られてきた。
詳しい話はこちらで→『プロポーズ 断られたら 即坊主』
友人はプロポーズを成功させ、僕は自分のことのように喜んだ。
ある意味、僕には関係のないことなのだけど、不思議なもので、こういうときに、「友だちっていいな」と感じる。
ある意味、僕には関係のないことなのだけど、不思議なもので、こういうときに、「友だちっていいな」と感じる。
思い出のお酒
以前、僕は意中の女性に、居酒屋で日本酒を飲みながら告白したことがある。
そのときは緊張のあまり、日本酒の味を感じなかった。
結果的に、OKをいただいたのだけど、後ほど、もっとロマンチックな場所で告白してほしかったとダメ出しを食らった。そりゃそうだ。
……いや、そんな話はどうでもいい。
緊張しているとき、味覚は鈍くなる傾向にある。
友人がプロポーズをする前に飲んだ日本酒は、おいしかったのだろうけど、そのときは、その味わいを感じられなかったかもしれない。
だって、その数時間後にプロポーズを控えているのだから。
プロポーズを成功させ、振り返ってみたときようやく、その味を思い出す。
おいしかったなーと。
「結婚」という物語も相まって。
友人がプロポーズをする前に飲んだ日本酒は、おいしかったのだろうけど、そのときは、その味わいを感じられなかったかもしれない。
だって、その数時間後にプロポーズを控えているのだから。
プロポーズを成功させ、振り返ってみたときようやく、その味を思い出す。
おいしかったなーと。
「結婚」という物語も相まって。
二人にとって、『京の春』は、思い入れの強い、おめでたいお酒となった。
日本酒で祝杯
当時、日本酒関連の仕事がなくて困っていた僕を、「僕の友人を紹介します」といって、Facebook上で拡散してくれたことがあった。
友人とは、日本酒を飲みながら、「結婚式では、日本酒で乾杯したい」などと話し合っていたので、今度は僕の番だと思い、結婚式で日本酒をプレゼントすると、そのとき決めた。
結婚式というと、ドリンクは飲み放題のことがほとんどだけど、日本酒を飲むイメージはあまりない。
申し訳程度に置いてある感じだ。
それなら、僕が舵を取るので、日本酒専門ブースを設置できないだろうかという話になった。
結婚式は、進行の予定があるので、決められた時間の中で、その流れに乗らなければならない。
そもそも日本酒を持ちこむことさえ規制されそうだ。実現できるのだろうか。
話し合いの末、「振る舞い酒」のような形で、日本酒を飲んでもらえるブースを用意させてもらった。
どうしても成し遂げたい思いがあって、もし僕が力になれるのなら、その力を尽くしたい。
僕にとって、大切な人だから――。
新郎新婦をはじめとして、無理なお願いを柔軟に対応してくださったみなさんには、感謝の気持ちが溢れる。ありがとうございます。
もちろん、僕が用意したのは、思い出の日本酒、『京の春』である。
今回は特別純米酒を選んだ。
伝えたかった思い
結婚式当日。
新郎新婦に、僕が準備した『京の春』を注いだ。
新郎である友人は一口飲んで、「これこれ! この味!」と言ってくれた。
式が始まって結構早い段階だったのだけど、その一言で、二人のために準備してよかったと思えた。感動がグッと込み上げる。
シャツの、腕の部分がパツンパツンなことは、置いておいて……
本番では、マイクを渡され、プロポーズと『京の春』の関係を手短に話す予定だったのだが、独特の空気に飲まれ、緊張のあまり、上手く話すことができなかった。申し訳ない。
ブースで、来られた方に日本酒を注いでいると、「伊根町いいところですよね」とか、「この前、『向井酒造』行ったんですよ」とか、「日本酒作家さんですよね」とか、言ってもらえた。
たどたどしい説明だったけど、一番伝えたかった、「この日本酒が、二人にとって思い出のお酒」ということが伝わっていたので、それでOKだろう。
これも1つの、日本酒が繋いだ縁なのかもしれない。
新郎新婦の二人には、プロポーズをしたときの熱い気持ちと、プロポーズを受けたときの穏やかな気持ちを、いつまでも忘れずにいてほしい。
そんな思いを込めた、僕からのプレゼント。
友人へ。
本当に、結婚おめでとう。
そして、友だちでいてくれて、ありがとう。
新郎新婦に、僕が準備した『京の春』を注いだ。
新郎である友人は一口飲んで、「これこれ! この味!」と言ってくれた。
式が始まって結構早い段階だったのだけど、その一言で、二人のために準備してよかったと思えた。感動がグッと込み上げる。
シャツの、腕の部分がパツンパツンなことは、置いておいて……
本番では、マイクを渡され、プロポーズと『京の春』の関係を手短に話す予定だったのだが、独特の空気に飲まれ、緊張のあまり、上手く話すことができなかった。申し訳ない。
ブースで、来られた方に日本酒を注いでいると、「伊根町いいところですよね」とか、「この前、『向井酒造』行ったんですよ」とか、「日本酒作家さんですよね」とか、言ってもらえた。
たどたどしい説明だったけど、一番伝えたかった、「この日本酒が、二人にとって思い出のお酒」ということが伝わっていたので、それでOKだろう。
これも1つの、日本酒が繋いだ縁なのかもしれない。
新郎新婦の二人には、プロポーズをしたときの熱い気持ちと、プロポーズを受けたときの穏やかな気持ちを、いつまでも忘れずにいてほしい。
そんな思いを込めた、僕からのプレゼント。
友人へ。
本当に、結婚おめでとう。
そして、友だちでいてくれて、ありがとう。
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